身分不相応な記録 – その5

すし家 一柳

銀座にあってミシュランの星を獲得していながらも、いい意味で非常に敷居の低いお店。この価格帯だと、どのお店もほどよい程度のピリッとした緊張感が店内に張っていることが多いのだが、こちらは店主の人柄からなのか、私や一緒に行った人も完全に脱力して寿司を楽しめてしまう。内装も尖ってなく、親しみを感じやすく自然とくつろいでしまう。財布が許すなら、日常的に通いたくなるような雰囲気すらある。当然、文句なく美味しい。

私は良い舌を持っていないので雰囲気で流されてしまうことが多い。「高そう」「高級そう」といった雰囲気で満足するというかなりセンスの無い部類の人間だ。「高級そうなので美味しいに違いない」という残念な方程式が成り立ってしまう。従って「すし家 一柳」は高級感や緊張感が比較的ないので、私にとっては「特別な体験」としては刻まれなかった。

カジュアルに最高の寿司を出されたら、私は見過ごしてしまうお馬鹿なのだ。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

数式を埋めてください *